完璧主義との距離感

自分には完璧主義的なところがあって何かと慎重に物事を考え、ちゃんと準備をしてから実行に移したいと思うことがよくある。

うまくいかなかった部分があると「今回はあれができなかった。ここが不十分だった」などと減点方で評価し、ストレスを感じたりする。

そしてそのストレスを感じるのが嫌でまた慎重になり、腰が重くなって、頭ではやってみたいと思っている事にもなかなか着手できない。

以前立ち上げたYouTubeチャンネルも、映像はずっと残るものだからと思うと失敗したくないという気持ちが湧き起こり無難なことしか言えなくなったり、編集作業が慎重になってそのことが負担になり、段々と億劫になって気がつけば休止状態になっていた。

ブログを書いてみようと頭に浮かんだのもたしか去年の11月頃だったと思うのだが、やるからにはセンスのいいタイトルにしようとか、覚えやすくて他と被らないハンドルネームにしようとか、せっかくやるからにはデザインにもこだわりたい、もし書く内容が不評だったらどうしよう等々考えていたらそのことがストレスになり、そのストレスから逃れるためにそれらのことを考えなくなり、また気がつけば数ヶ月経っていたという有り様。

どうもこの完璧主義というやつは自分の人生を妨害しているようにしか思えないので、こいつとは距離を置くことにした。

もちろん要所要所では完璧にやった方がいい場合もあるし、世の中には適当では困る職業なんかも多い。

医者に適当に手術されたらたまったものではないし、電車の運転手や飛行機のパイロットなど多くの乗客の命を預かる人たちが適当に職務を行うようでは困るわけだ。

しかし、日常生活や些細なことにまで完璧主義に顔を出されてはとても疲れるし歩みも遅くなる。

普段はどこかに行っていただいて、ここぞという時にのみ戻ってきてもらう都合のいい付き合い方をするのが良さそうだ。

そんなわけでとにかく適当でもまずブログを始めてみることにした。タイトルもハンドルネームも完璧だと思っているわけではない。もっと時間をかけて考えればよりよい名前も浮かんだかもしれないが、それが浮かんだ時に改名したっていい。デザインもとりあえずほぼデフォルトの状態で始めて少しずつ変えていけばいい。

やっとブログが始められたことに今は少し高揚感を感じている。気楽な気持ちで書くことは楽しいし、楽しみながら続けていればきっと書き方も上達していくだろう。

気をつけなければいけないのは完璧主義が気づかないうちに帰ってくること。あいつは気を抜くとしれっと戻ってきて私から積極性を奪い、ストレスを与え、楽しむ気持ちを失くしてしまう。

なので完璧主義に取り憑かれていないか時々振り返って距離を取りつつ、ここぞという場面だけは力を借りるという感じで都合よく付き合っていきたいと思う。

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